お正月の挨拶回りについて
由来について
かつては大晦日の夜、仕事上の主人、親族の本家などに集まり、大勢で新年を迎える習わしがありました。
それが時代とともに、各自の家で年越しをするようになり、本家と分家に分かれた一族がお互いの家を行き来したり、主人の家に新年のお祝いのあいさつに行くようになりました。
しかし、最近では夫婦それぞれの実家など、親族が中心となっています。年末年始に旅行に出かけたり、逆に家でゆっくりしたいなど、お正月の過ごし方も多様化しているため、礼を尽くすつもりで年始のあいさつに伺ったものの、不在だったり、相手にとっては迷惑ということもあります。
仲人やビジネス相手への訪問のマナーについて
仲人宅や特にお世話になっている人のお宅におじゃまするときは、一家でお祝いする元日を避け、松の内(1月7日まで)に出向くとよいでしょう。出来れば、事前に様子を尋ねてからにしましょう。
仕事関係への挨拶回りは、業界の慣習に従います。「お年賀」の品も忘れずに用意を。
おすすめな手土産について
年始に挨拶回りをする際には、お年賀の品を持参します。
年末にお歳暮を贈っているなら、菓子折りなど「千円」程度の簡単な品を。
そうでないなら少しあらたまって「3千~5千円」程度のものを持参すると良いでしょう。
手土産の例
タオルセット、石鹸の詰め合わせ、日本酒、わいん、焼き海苔の詰め合わせなど
相手別の金額の相場について
贈り先 金額の目安
職場の上司・・・・・5千~6千円
取引先・・・・・・・4千~6千円
親・親戚・・・・・・4千~5千円
仲人・・・・・・・・4千~5千円
お稽古ごとの先生・・4千~5千円
友人・・・・・・・・2千~4千円
のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御年賀」「お年賀」「賀正」「迎春」など
表書き/名前:姓名をフルネームで
お年玉のマナーについて
子供がいる家庭ならポチ袋にお年玉も用意しておきましょう。
ただし、上司など目上の人のお子さんの場合、ポチ袋の名目は「お年玉」ではなく「文具代」「図書代」などに代えると丁寧です。
金額は年齢も考慮し、1ヶ月のおこづかい程度が適当でしょう。
「冠婚葬祭 お金とマナー」より
「冠婚葬祭とマナーの基本事典」より
「冠婚葬祭 つきあいとお金」より