お正月の神棚について
基本のお供え物について
神棚にお供えする物を「神饌(しんせん)」または「供物(くもつ)」といいます。
日常の神饌は米、塩、水の三品が基本です。
お正月のお供え物について
お正月には、酒、野菜、果物などもお供えしましょう。
神棚にお供えした物には、神様のパワーがこもるといわれます。下げたあとは家族みんなでいただきましょう。
お供え物の並べ方について
お供えする際には、米を中心へ一番先に、次に塩、水の順にお供えします。
酒もお供えする場合は、米、酒、塩、水の順番で、向かって右、次に左の順で横一列に並べるのが一般的です。
場所がない場合は、二列でも、狭い神棚なら合わせ盛りにして供えても構いません。
鏡餅のお供えの期間について
一般的には、1月11日に鏡開きが行われるところは、1月6日までお供えし、1月7日に鏡餅を下げることが多いようです。
ただし、1月20日に鏡開きが行われる地方もあり、その場合は、1月14日までお供えし、1月15日に鏡餅を下げるところもあります。
しめ縄の意味と飾り方について
しめ飾りとは、しめ縄でつくったお飾り全般をさします。神を祭る清浄な場所を表すもので、神社や神棚には正月に限らずしめ縄が張られています。
一般家庭で用いるお正月のしめ飾りは3種類に分けられます。
☆玉飾り:だいだいなど、様々な縁起物をあしらった豪華なもの。
玄関の軒下や神棚の前に飾ります。
☆輪飾り:玉飾りを簡略化したもの。
台所(火の神の入り口)、蛇口やトイレ(水の神の入り口)のほか、商売道具や車などに飾り、新しい1年の無事を祈願します。
☆しめ縄:秋の収穫物の新しいわらを使って作ります。
神棚や戸口に飾ります。普通は太いほうが右で、四手(白い紙)を下げます。
しめ飾りの処分方法について
お正月の最終日である1月7日の「松の内」に取り外し、「どんど焼き」などと呼ばれる行事で火にくべるのが習わしです。
最近は、環境問題などからもこうした火祭りを行なう地域が少なくなっていますが、ゴミ回収などに出すときは、お飾りを紙で包み(その際、塩をふることも)、ゴミに出す心配りをしてください。
「神棚スタイル」より